風の音

関西笛の会会報 No101 2004年4月9日発行
発行所 関西笛の会事務局
編集 西平あい子
〒572-0019 大阪府寝屋川市三井南町24-2-101
TEL/FAX 0720-33-4081
E-mailtsushima@fuenokai.net
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皆さんこんにちは。

今回「風の音」の編集を担当することになりました西平です。
春といえば別れと出会いの季節!私、西平はこの春何とか大学を卒業し、晴れて笛の会でお仕事をさせていただくことになりました。
まだわからない事だらけですが、一生懸命頑張りますので、皆さん温かく見守ってくださいね!


さて、今年も楽しいイベント盛りだくさんの笛の会ですが、101号では2月29日に行われました「おさらい会U」の感動の声特集から始めたいと思います。




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「おさらい会U」
感動の声特集

「もう少しだけ吹く時間を持とうかな・・・」

大東教室  横田まり子

私にとっては10数年ぶりの、本当に久し振りの「おさらい会」でした。途中、何度も休みながら、会員歴だけ長い私にとって、なつかしい人達に会え、感激したり、笛の会から講師、助手に育っている人や、当日裏方でがんばってくれた平田君、原田君には(当時は小学生だった・・・)とてもうれしく思いました。

 会員の顔ぶれも、子供達より年齢の高い人が多くなり、小アンサンブルなどでフルートを楽しんでいる様子が伝わりました。合奏のグループにもステキな名前をつけていただき、今日一日だけで終わるには名残のある演奏でした。ただ、斉奏の時はとても狭く、ちょっと吹きづらかったですが、出番以外は客席で他の人の演奏がタップリ聴け、よかったです。最後の賞への投票は、わかりづらかったですが、受賞された方には納得でした。

 全てが終わり、恒例の「うちあげ」は美味しいお料理と美酒(みなさん変わらずよく飲む・・・)で交流しながらホッと一日を終えました。もう少しだけ吹く時間を持とうかな・・・と反省しつつ・・・。



「ドキドキしたけど、ちゃんとふけたので、よかったです」  

天王寺教室  土井あづみ(小2)

わたしは、フルートのれんしゅうのなかで、ミッキーマウスマーチがいちばんすきになりました。ほかのひとたちも、すごくじょうずです。わたしも、ああいうふうにふけたらいいなと、おもいます。トウモロウーのれんしゅうは、いつもたのしいです。おかしをたべたり、おしゃべりをしたりします。みんなといっしょに、れんしゅうするのが、たのしいのですきです。わたしは、ママからはっぴょうかいのことをきいたとき、とてもドキドキしました。ちゃんとふけるかなあとおもいました。はっぴょうかいのばしょは、とても大きなホールだったので、びつくりしました。れんしゅうしつで、大きなフルートをふかせてもらいました。うれしかったです。ほんばんのときは、ドキドキしたけど、ちゃんとふけたので、よかったです。さいごにわたしのなまえがよばれたときは、すこくうれしかったです。これからも、いっしょうけんめいれんしゅうして、うまくふけるように、なりたいです。 



「いろいろなグループがあって、こんな風になればさぞかし楽しいだろうなと思ったり…」 

枚方教室  加藤喜美子

穴があったら入りたいような気分で「おさらい会」を終えた私に感想文を書けとは、何と意地悪な人達だろうと、お電話があった時に思いました。私は50?歳からフルートを始め、何とかいい音を出したい、人前で吹けるようになりたいと必死なのですが、ちっともうまくならないのです。「おさらい会」でも練習の時よりテンポが早くてとてもついていけませんでした。あっという間に自分の出番は終わってしまって、若い皆さんの楽しいフルートの音色を、私もそのうちには近づけるかななんて思いながら、聞いていました。いろいろなグループがあって、こんな風になればさぞかし楽しいだろうなと思ったり、同じ教室の若い人とお話できて、怖じ気づいていてはいけないなと勇気づけられたり、何歳か又若返った1日でした。ありがとうございました。



「経験やしがんばってみよう!」 

天王寺教室  大久保祐子(高2)

 おさらい会の感想ということで作文苦手なのですが、一生懸命書きたいとおもいます。やっぱり一番心に残っているのは、ソロですね。古川先生から話を聞いた時は、本当にどうしようかと思いました。(うちみたいなんホンマにいいんやろか・・・)とも思ったのですが、まあ、経験やしがんばってみようと思い引き受けたのですが、今やっている練習曲から7つも後の曲をやったものですから、ものすごく難しかったです。16分音符はたくさんあるし、拍の数え方が何やよう分からんしとさんざん(汗)でも、そこは先生に教えてもらってなんとかできました。しかし、私にとっては長い曲なので唾と汗でフルートがすべってしまって、本番失敗しないかどうかとても不安でした。それから、何日かたって本番をむかえたのですが、ソロの時には本当に緊張しましたね。(笑)何回かソロ出てるし大丈夫やろうと思っていたのですが、いざ自分の番になると足はガクガク指はプルプルと震えてロングドレス着てて本当によかったと思いました。本番終わったらいっきに気が抜けてしまいました。ソロが無事に終わって心の底から安心しました。また機会があればやりたいですけど、ここしばらくは思う存分息抜きしたいです。(笑)



「この緊張感が人生には必要なことではないでしょうか!」 

田中 敏治(Tutti)

 以前にソロをしたのはいつの頃だったのだろう?思い起こせば、確か5〜6年前にケーラーの「子守唄」をやらせてもらって以来だと思います。

 昨年の暮れに「厳選なる抽選により、ソロに決定しましたがどうしますか?」とお電話があったときは、一瞬ドキッとしましたが、おもわず「謹んでお受けします」と答えました。

 しかしそれからが大変でした。自分のレベルのことを考えつつ、舞台栄えがして、かつ楽しめる曲ということを念頭に、正月休みにかけて選曲しました。そして決めたのはゴダールの「牧歌」という曲で、ゴダールの唯一のフルート作品だそうです。やり始めると意外に難しい曲で、なかなか一筋縄ではうまくいきません。家族にも励まされながら、ようやく最後まで通して吹けるようになったのは、ピアノ合わせの数日前でした。しかしいざピアノ伴奏と合わせてもらいますと、臨時記号が多いところがどうしても、同じテンポでは吹けません。ピアノの今田先生には「この部分は、いくらゆっくりになっても大丈夫ですよ」と慰められながら、残す一週間を連日練習に励みました。その甲斐あってか、当日までには何とかそれらしく吹けるようになりました。

 いつものことですが、ソロはやはり緊張します。しかし少し大げさに言えばこの緊張感が人生には必要なことではないでしょうか。普通の生活をしていれば、なんとなく過ぎていってしまう時間ですが、時々は緊張感のある瞬間はいいものです。そして「緊張感を持続しつつ、あがってしまわずに演奏する」ということを自分に課して舞台に立ちました。結局ピアノの今田先生に大いに助けてもらいながらも、練習の時の80%くらいの出来だったかなと思います。

 そして、ありがたいことにその後の「輝いたその瞬間」10番目の賞をいただきました。少しでも輝いていた瞬間を認められて、本当にうれしかったです。今後も輝きを失わず、7月のTutti定期演奏会に向けてがんばりたいと思っています。

 

おさらい会Uin茨木クリエイトセンター センターホール(2004.2.29)



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「ジュニアフルートフェスティバル」

日本唯一のフルート専門誌「ザ・フルート」には毎回、Kansai  Fuenokai’s  World という記事を対馬先生が執筆しています。

最新号の69号では、“ジュニアフルートフェスティバル”について記載しています。以下の記事はその号よりの転記です。


Kansai Fuenokai’s World Vol.11
桜の花も華やかに咲きそろい、4月という月は身体の奥の方から泉のように滾々とやる気が湧き出てくるような不思議なワクワク感を覚えます。ザ・フルート読者の皆さんも新たな取り組み、きっといっぱい考えられているでしょうね?どんな素敵な企画が飛び出すか…本当に楽しみです。


さて、5月16日(日)に滋賀県は大津市民会館にて第7回ジュニアフルートフェスティバルが開催されますので、今回はこの取り組みについて書いてみたいと思います。


第1回ジュニアフルートフェスティバルin野洲小劇場(1998.5.3)
ジュニアフルートフェスティバルのあゆみ


ジュニアフルートフェスティバルは滋賀県の“湖笛の会”主催で関西笛の会がこれに協力する形で、1998年5月3日「野洲文化小劇場」でスタートして以来、毎年この時期に開催され今年で第7回目となります。

毎回30〜40名の参加者があり、トリオやカルテットなど、小アンサンブルによるコンサートの形を最初からとっています。第2回目からは“リトル・ドリーム”や“ぴよぴよフォー”など、グループにかわいい名前をつけて行うようになり、第3回からは“音楽表現が良かったで賞”“カッコ良かったで賞”“チームワークが良かったで賞”の3つの賞が授与されるようになり益々盛り上がるフェスティバルとなりました。

その考え方

今の子供たちを取り巻く環境は決して良いことだらけではありません。少子化で子供の数が減少している基盤の上に、受験や、家庭を取り巻く様々な問題が存在し、詰め込み主義ではない心の教育が叫ばれながら反面、校門にはしっかりと鍵をかけなければならなかったり、場合によっては、集団登校も余儀なくされる悲しい現実があります。

私たちの活動によって、子供たちが音楽の本当の良さに感動し、みんなが共に協力し合ってアンサンブルを作っていく素晴らしさを体験する中で、これらの問題を次々に乗り越えて、未来の夢に向かって進んでいく力を身につけていってほしいと願っています。

これからの方向性

これからの次世代を担っていく子供たちは社会の宝物です。親と指導者が一生懸命取り組めば、子供は必ず答えてくれます。フルートが好きになり、音楽が好きになり、さらには人間が好きになり、社会が好きになっていけば子供はそのポジティブな萌芽をどんどん伸ばしていくでしょう。

これからの方向性として次の三つが大切になってくると思います。

@ 早期教育・・・英才教育に陥らない、心の教育と、楽器(音楽)教育を早期にする必要性→IQよりEQそして、臨界期(視覚遮断ネコの実験)

A ネットワークの構築・・・各地に同じように考え実践をするグループができ、交流・協力しあうこと。

B フルートや音楽だけではなく、様々な文化活動と影響しあい、新たな質に止揚し子供たちの夢を自由に大きく膨らませていくこと。
関西笛の会代表  対馬 潤



第1回ジュニアフルートフェスティバルin野洲小劇場(1998.5.3)


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「関西笛の会の予定」

4月10日(土) 慰問演奏:堺市三国丘病院

5月16日(日) 第7回ジュニアフルートフェスティバル:大津市民会館14:00開演

6月4日(金)〜6日(日)

フルートアンサンブルTutti合宿:阪急百貨店香養倶楽部ノルーク

7月3日(土) 第4回フルートアンサンブルTutti定期演奏会:フェニックスホール

8月20日(日)〜24日(火)

夏合宿:中の原銀嶺

9月23日(木) 第24回関西笛の会ソロの会in川西:みつなかホール

9月25日(土) 第25回関西笛の会ソロの会in枚方:メセナひらかた

10月ごろ 関西笛の会コンクール

(今年からの新企画です!!ご期待ください☆)




編集後記

 春といえば花粉症!!!本当つらいですよね。特にフルートを吹く時は大変です。そんな私たちの天敵、花粉症には甜茶とヨーグルト、ミントなどが効くそうですよ。私の家では甜茶を飲み(甘くておいしい)、カスピ海ヨーグルトを増殖させ(手間がかからずにおいしく作れる)、ミントを栽培しています(勝手に根強く生えてくれる)。これで花粉症対策はバッチリです!!

 皆さんもしっかり花粉症対策をして、フルートライフをなお一層楽しみましょうね☆
あい子☆


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